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eoe後使徒化+女体化したシンジ(=碇レンorシオン)が別世界にトリップした設定のクロスネタがメインの二次創作サイトです。碇レン最愛で最強。クロス先のキャラとのCPが基本。 現時点で単品で取り扱いがあるのは深淵と鰤とrkrn。深淵と鰤は主人公総受け、rkrnはきり丸中心です。
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ちょっと思いついたけど、ssにはまだ昇格できてない小ネタ(主に会話文)
基本的に此のサイトのきり丸は色々と冷めてます。
ただし空気は読めるので相手に合わせて言動を選びます。
内心でかなり擦れた事思ったりしても、基本下級生、特に一年生の前では口にも顔にも出しません。

・・・で、そんな内心を、ぽろっと聞いちゃった上級たちとの会話ネタとか。

(長短ばらばら。基本会話だけ。一言のみもあります。)





「真冬のある日」(鉢きり)
「図書室の夕暮れ」(能勢きり)
「保健室の利用記録」(伊きり)



*大前提としてきり丸総受けです。
*上級生も敵サイドも、皆きり丸大好き設定です。
*原作様クオリティでは軽~く流されているあれやそれ、を時々捏造交えて重々しく軸に持ってきたりします。
(忍として、の諸々とか、きり丸の過去捏造とか、戦場のどろどろとか、)

ので、上記を読んで少しでも嫌だな、と思った方は、絶対に!!ご覧になりませんように、お願いします!!


読了後の苦情批判は受け付けません。
誹謗中傷は無視します。


*アニメと原作様の設定その他が混じってたりもします。


 

 

・真冬の寒い日

図書室当番の日
雷蔵の振りしてきり丸をからかおうとした鉢屋が、一目で見分けられちゃって、不貞腐れて悪態突いてみる。


 「お前文句は言うけど、あんまり堪えては無さそうだね。感覚が鈍いんじゃないか?」

「いえ、寒いっすよ流石に。雪まで降ってんだし。
 でもまあ、しっかりした壁と屋根がある隙間風もない部屋の中ですしねぇ。十分贅沢な環境でしょう。」


・・・・したら見事に藪つついた結果になって、会話の先に迷う破目に。


「でもまあ、この雪だと街に出にくいのが困りますねー。
 今月分の学費は払いましたけど、生活費がちょっとぎりぎりだしなぁ・・・ま、此処の生徒で居るうちは、真冬でも凍死の心配はしないで済むんですし、なんとかなるでしょ。」
 

そんな事をなんでもない様にさらっと重いこと言われて反応に困る。
きり丸は本気でそう考えてるから余計にぐるぐる。

・・・・で、これ以降きり丸の事を無意識に目で追ってしまう鉢きりネタ。



 ++

 

 

 

 

 

 

 

・図書室の夕暮れ(能勢きり)
 


夕日に紅く照らされた部屋で、きり丸が赤い空を見ながら、床や壁に手を当てて安堵したように溜息を吐くのを横目で見る。人気が無い室内で、時間の無駄だ、とか、早くバイトが、とか、何時も五月蠅い口が静まる僅かな時間。その横顔が、酷く綺麗で、見惚れそうになる視線を無理に外して口を開いた。

静か過ぎる表情に引き込まれてしまいそうな己の感情を牽制するためにも、いつもどおりの賑やかなきり丸に戻したかっただけだった。同時に、なんでもない話題をくるくると移り変わる表情で明るく話す子供の声が、恋しかったのだ。
 

「お前、夕日が好きなのか?」


認めるか認めないか、葛藤する内心が既に答えを表している感情の名前をねじ伏せて、ぶっきら棒に質問を投げた。

けれどきり丸は、本当に意外な事を聞いたような表情で、久作を見上げる。


「いや別に、そんなでもないです」
 

え?と思う。じゃあ何で何時もあんなに無防備な顔をしてるんだ、と言いかけて、寸前で思い留まる。其処まで踏み込む権利はないし、知りたがっている、と相手に悟られるのは癪だと思った。そう考えて微妙な表情で口を閉じた久作に気づいたらしいきり丸が、ゆっくりと表情を苦笑に変えた。
 

「ああ~、いえ大した事じゃないですよ。ただ・・・・・空や周りが紅くても、・・・・熱くは、ないんだなぁ、と、思いまして。・・・ちょっと、安心しますね。」






++




 


 

色んな消耗品に対してケチだけど、比較的素直に保健室を利用するきり丸に、伊作の疑問
(三年ろ組×きり丸の「自立する子供」前提)
 


「そうっすねー。・・・・・せっかくタダ!で使えるんですし、使わなきゃ勿体無いじゃないっすか!!

 大体治療できる環境が整ってるのに、利用せずに無駄にするなんて、贅沢にも程がありますよー」


一番最初に、三年生に担ぎこまれた時から考えれば段違いの進歩、ではあるのだろう、と伊作は微笑んだまま肯く。明るく笑う子供の背景を、こんな風に欠片でも見せてもらえるのは、多少であっても信頼の証なのだと思う。きっとこの子は、信用できない相手には、もっと巧妙に色々な事を隠しきれるのだろう。それがどんな形であれ外れるのは、同じ学生の身分、というものを、きり丸が本人の自覚以上に安心材料として精神的な支柱にしているのだ、と思った。


(その最初の切欠が、僕でないのが・・・・こんなに悔しく感じるとは、思ってなかったんだけど)


ゆらり、と動いた感情には蓋をして優しく笑ってみせる。
己の感情の名前も種類も何もかもを自覚していたが、それを表に出す事にはまだためらいがあった。
だから、通常通りに、優しい先輩らしく柔らかく笑いながら、友人達の名前を出してみせた。


「・・・そう。・・・・・留さんとかにも言ってやって欲しい台詞だね。もー皆好き勝手しちゃってさ、大したことないから、とかって自分から治療に来ないから捕まえに行くの大変なんだよ。」

「あははは!善法寺先輩も大変っすねぇ。流石保健委員長。でもきっと、他の先輩方のほうも、善法時先輩に甘えたいだけっすよ。友達に心配されるのが嬉しいでしょう。」

「そーかなぁ?・・・・ってかきり丸、・・あの留さんや文次郎に甘えたいって、君・・・」


今度は本当の苦笑が浮かぶ。この子との会話は本当に飽きないな、と思って声が弾んだ。



「あ!食満先輩達には内緒ですよ!・・・・でも、外れてないと思います。・・・・僕も、乱太郎に、心配されるの、・・・嫌ですけど・・・嫌いでは、無いんです。・・・矛盾してますけどね。」



「そんなことは無いさ。大事な友人が、自分を気に掛けてくれるのを喜ばない人間は居ないよ。
・・・・まあ、だからって態と心配掛けるようなまねはしたらいけないけどね。」

「わかってます。しませんよ、そんなこと。」


「そうかい。だったら、大丈夫さ。・・・・さあ、終わったよ。」


言いながら、包帯を巻き終わった患部を優しく撫ぜる。
安心しきった笑みで見上げるきり丸に、苦笑を滲ませたまま言葉を続けた。


「ありがとうございました!!」

「はは、今度は治療ではなく、普通に遊びにおいで」

「・・・はーい。じゃ、失礼しまーす!!」

「またね、きり丸。」


元気良く出て行く子供の背中に安心しつつ、きり丸がここに居てくれないのが寂しい、なんて、自分の方こそ矛盾してるよねぇ、と声無く呟いて、道具を片付けた。





++

 

 

 











 

 

 

 

 

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本館ではちょっと出しにくい三重クロスとかの突飛なネタを投下するための別館です。
+で、エヴァとアビス以外のジャンル小ネタを書いていこうと思ってます。

サイトメインのクロスネタでは、当たり前のように碇レン(orシオン)だ別作品のキャラに愛されるお話中心です。皆様方のご嗜好に合わないときは、速やかにお帰りになって、このサイトの存在ごとお忘れください。
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