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eoe後使徒化+女体化したシンジ(=碇レンorシオン)が別世界にトリップした設定のクロスネタがメインの二次創作サイトです。碇レン最愛で最強。クロス先のキャラとのCPが基本。 現時点で単品で取り扱いがあるのは深淵と鰤とrkrn。深淵と鰤は主人公総受け、rkrnはきり丸中心です。
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*珍しくシンジverでチルドレンsがキムラスカ王族設定ネタ

*でも書き途中で今一続きが上手く書けなくてお蔵入りした小話
*チルドレンsがルークの家庭教師兼幼馴染設定で書いてみようとしてました



*名前なしの出会いでの会話→和平会談で各国に厳しくアスカメインで糾弾させようとしてました(途中までで中断)でも展開が無理矢理すぎて中断してた小話です。

*キムラスカ始め各国に厳しい。
*キムラスカ国王に実力行使

*中断したままなので完結はしてません。










 

 

 

 

 

「・・・へぇ、アンタが”ルーク”?」

「誰だよ、お前?」


いつもの様に、”以前のルーク”を誉めながら、今のルークとの違いを嘆く家庭教師から逃げ出して庭に隠れて日記を書いていた。記憶を失ってしまったのは自分の所為ではないのに、誰も彼もがまるで記憶を取り戻さない自分が悪いかのように陰口を叩く。
ならばと少しでも何かを取り戻そうとわからないことを聞けば、答を寄越さず侮蔑だけを向ける教師達に泣きたくなる。わからないのが悪い事だと言うから、わからないことを無くしたいだけなのに、何故それすらも馬鹿にされるんだろう、と悔しさと怒りと悲しみがごちゃごちゃと交じり合ってどうしようもなくなる。こんな情けない表情を誰かに見られればまた馬鹿にされる、とこっそりと物陰に隠れて荒れた感情を宥める癖がついていた。
 

今日もそんな風に隠れていたら、突然寄りかかっていた木の上から明朗な少女の声が降ってきた。
驚いて上を向きながら、眉間に力を入れて威嚇するようにぶっきら棒に尋ね返すとルークを隠してくれていた茂みの向こうからも穏やかな少年の声が割り込む。驚いてそちらにも振り向くと、柔らかく微笑む白銀の髪の少年がルークを見下ろしていた。


 

「ふふふ、誰だと思う?」


「知らぬぇーよ!お前も俺を馬鹿にすんのか?!どーせ、俺は”前のルーク”みたいに優秀じゃねぇよ!」


「はぁ?アンタ記憶喪失で一から勉強し直したんでしょ?だったらそんなの当然じゃない。」


「え?」

 


だがからかうようにはぐらかされて、こいつらも自分を馬鹿にするのかと眉を吊り上げて睨むと、樹上から軽やかに飛び降りてきた朱金の髪の少女が鼻を鳴らして言い放つ。予想外な答えに呆気に取られたルークが呆けた声をあげると、朱金の髪の少女は更に続けた。

 


「10歳で記憶を失くしたって事は、優秀だって評判だったルークの評価って、「10年分の経験を積んだルーク」の評価ってことでしょうが。 だったら、一から勉強し直して二年目のアンタの評価が、「以前の評価」に追いついてないのなんか当たり前の事じゃない。」


「それはそうだね。けどたった二年でそんなに滑らかに喋れるなんて覚えが早いんだね。」


「え。」



その少女に、白銀の髪の少年も頷く。しかも今のルークを誉めるような台詞まで飛び出す。今までそんな風に自分を認めるような言葉を向けられた事などなかったルークはひたすら混乱している。


 

「それは、日記?」


「そーだけど」

 


ルークの混乱など気づかないかのように、新たな発言者が蒼銀の髪を揺らして、手元に抱えたままのノートを示して聞いてくる。表情が全く動かず、囁くような小さな声は抑揚も少ない。冷たい印象を受けてしまいそうな話方だが、蒼銀の髪の少女を見返すルークに向けられている真紅の瞳は穏やかで、透き通るような声は耳に優しく馴染んだ。上辺だけの笑みを向けられるよりもずっと優しく感じるような静かな表情に気恥ずかしくて呟くように語尾が弱まるルーク。


 

「すごいねぇ。もう長文の読解記述が出来るのかい?」


「大したことじゃぬぇーよ。出来て当然なんだろ?この位・・・」


「そんなことはないわ。」


「うん、凄いと思うよ。」

 


ルークの答えに、白銀の少年が感嘆したように肯く。純粋な賛辞に頬を染めながらルークがそっぽを向くが、蒼銀の少女が淡々とルークの言葉を否定する。そして穏やかに増えた声に、再び驚いて視線を向けたルークの視界に、優しい微笑を浮かべた黒髪の少年が映る。

 


「記憶を失くして、文字の読み書きから始めたんだろう?それなのにたった二年で日記まで書けるなんて、本当に凄いよ。 頑張ったんだね。」


「な、ん、」



何を言って良いかわからずに言葉無く視線を迷わせるルークに微笑んだまま首を傾げた黒髪の少年は、何かに気づいたように一つ肯いて笑みを深めた。



「ああ、ごめんね。名乗りもせずに突然話しかけて。」


「いや、別に・・・それで、お前ら、何の用だよ?」

 

「僕はシンジ、最初に話しかけたのがアスカ、此方はカヲル、と、レイと言うんだ。」


「はぁ」

 


ルークの戸惑いに気づかずのほほんと名乗り、次々に少女と少年達を紹介する黒髪の彼・・・シンジは、ルークの顔を覗き込むように優しく微笑んだ。何処までも慈しみしか感じられない表情。今のルークが記憶する限りで、初めて向けられる、裏のない純粋な優しい笑みに驚愕と嬉しさに混乱しながら目の前のシンジ達を見上げる。


 

「実はシュザンヌ様に頼まれて、ルークの家庭教師を務めさせて貰うことになったんだ。」


「は、え?・・はぁぁぁぁ?!」

 


そして落された爆弾発言
思わず叫んだルークに、変わらぬ微笑のまま呑気な挨拶をするシンジ。



「これから、よろしくお願いします」

 


ファブレにルークが「帰って」から二年目の春のある日のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「思わぬところでヴァンの名が出たようですが、ここは一度解散しましょう。宜しいですな」


 

キムラスカ国王に激情のまま剣を突き付けていたガイがため息をついて身を引いた。それを見ながらテオドーロが場を収めるように解散を提案した。

何事もなかったかのように。-----これほどの大事に!

 


「----お待ちください」

 


緩みかけた空気を切り裂くように、一人の将校が進み出た。会議場の警備をしていたキムラスカの軍人だ。階級章は准将。歩むたびに背中に流れる金色の髪が煌めいた。
その光が、僅かな赤みを帯びていると気づけた者は何人いるだろうか。その場全ての視線を集めながら、泰然とした様子で滑らかに己の君主の前に進み出る。

 


「・・・・如何した?ラングレー准将」

 


勝気そうな大きな瞳に、強い光を湛えた美しい女性将校が王に問うた。

 


「それで、宜しいのですか。陛下」

 


不思議そうな表情を見合わせるマルクト・ユリアシティ・キムラスカの上層部。加えて、特別に参加を許されていた元親善大使一行の者たちも疑問を湛えたままラングレー准将を眺めている。そのうちの数人は侮蔑すら込めて。それらを一巡り見渡して、ラングレー准将・・・アスカ・ラングレーは、再び王に視線を合わせる。まるで、何かを見極めるような強い眼差しで。

 

「何がじゃ?」
 

「たった今、陛下に剣を向けた不埒ものを、このまま放免しても宜しいのですか。」


「それは、」



そこでインゴベルトの言葉を遮って甲高い女の声が響いた。



「ちょと貴方!その話はいま終わったじゃない!何を聞いていたの!」


「そおだよ!まるでガイが犯罪者みたいな言い方じゃん!失礼だよ!」



アニスとティアだ。声は出さないが、傍らのジェイドも、ガイ本人も同じことを考えていると知れる呆れた眼差しをアスカに向けている。マルクト皇帝は駄々っ子に向けるような苦笑を浮かべ、ファブレ公爵も似たような顔だ。テオドーロは我関せず、イオンはおろおろと辺りを見回すのみ。
 

唯一人、ルークだけが諦めきった苦笑を浮かべた。
そして、アスカの後ろに控えている黒髪の青年と蒼銀の髪の女性と、白銀の髪の青年に向かって無言のまま小首をかしげて見せた。ルークの問うような表情に、眉尻を下げて笑いかけたのは黒髪の青年。そっと手招いてルークを傍に呼び寄せる。無言の問いを肯定されたルークが、落胆と、それ以上の安堵に肩の力を抜いて彼らのもとに歩み寄る。ルークを守るように背中に庇う黒髪の青年と宥めるようにそっと髪を梳いてくれた女性を見上げる。優しく背中を撫でてくれた白銀の青年に甘えるように身を寄せて、そっとアスカの横顔を見やった。


 

「陛下、どうぞお答えください。」

 


耳障りな横やりなど黙殺して、ただインゴベルトを見据える青い瞳がすうと細まる。

 



「・・・・だが、そのものの怒りも分かる。」


「つまり、陛下は、三国が集っての神聖な会議の場で、無礼極まりないことに、至尊の君に剣を向けた大逆者を無罪で放免なさる、という結論をお出しになった、ということで宜しいのですね。理由さえあれば、それほどの大罪すら見逃して構わない、と。」
 

「無礼な!」



冷え冷えとした口調でインゴベルトに確認したアスカに、堪りかねたかのようなファブレ公爵の叱責が飛ぶ。だが、アスカは意に介さない。


・・・介す必要などなかった。たった今、インゴベルトが言ったとおりに。


理由があるのなら、どれほどの無礼であっても、それが国王に剣を向けるような大罪であっても見逃すと、許すのだと、王自身が言ったのだから!

 


「それが、陛下の結論ですね?」


「あ、ああ。・・・・どうしたのじゃ、」


「よく、理解いたしました。では、」

 


インゴベルトが怪訝な表情で問おうとする声を遮るように、アスカが高く声を張り上げる。

 


「捕えろ!!」

 


「「「な!!」」」

 


その場全てのキムラスカ兵が、槍を突き付ける。テーブルに着いていたキムラスカ国王一行に。感情のままに喚いていた元親善大使一行にも同様に。そしてキムラスカ上層メンバーは全員が拘束された。唖然とする残りの面々を見渡して、アスカが謝罪した。

 



「御前をお騒がせいたしましたことお詫び申し上げます。大変失礼いたしました。ですが、世界規模の騒乱を意図的に巻き起こした犯罪者を捕えるためとご理解いただきたい。」


「・・・これは、どういうことだ?・・・ラングレー准将とか言ったか。」



呆けた表情を残したまま、マルクト皇帝ピオニー・ウパラ・マルクト9世が苦々しく口を開く。言葉使いは丁重だったが、強い瞳に失望を隠そうともしないアスカを見据えた。対するアスカは、そこで初めて笑みを浮かべた。美しく力強く、インゴベルトなどとは比べようもないほどに威厳を放つ王の風格を纏って。


 

「どういうことも何も、罪を犯した者を捕えただけです。」


「インゴベルト王がどのような罪を犯したと、それに、その罪人に、ジェイドが加えられているのはどういうことだ」

 


そこでアスカはくつくつと笑った。抑えるように小さく、だんだんとこらえ切れなくなったか高らかに。

 

「ふ、ふふふ、・・・・あははははは!それをアンタ等が言うの?バッカじゃないの?どいつもこいつも犯罪者だからに決まってんじゃない!」



「アスカ、アスカ。口調が素に戻ってる。」

 


今までの軍人然とした口調から一転。乱暴に吐き捨てたアスカに苦笑した黒髪の青年が進み出て、ピオニーに向き直る。

 

「失礼いたしました、ピオニー陛下。私、キムラスカ・ランバルディア国軍にて大佐の位を頂いております、シンジ・イカリと申します。 アスカ・ラングレー准将の部下として、本日の会議の警備を務めさせていただいておりました。」



「あ、ああ。貴殿でもいい。これはどういうことかご説明いただこう。」

 


ピオニーに対する乱暴な口調を代わりに謝罪したシンジだが、その問いにはきょとん、と不思議そうな表情を浮かべた。

 


「どういう、もなにも、ラングレー准将が申し上げた通りに、犯罪者を捕縛しただけですが、何かご不明な点がございましたか?」


「だから、彼らがどのような罪を犯したと」


「インゴベルト陛下には殺人未遂、機密漏洩、民間人の虐殺、器物破損、国家反逆、ってとこかなぁ。さしあたっては。」


「カヲル君、」



のんびりとした口調でつらつらと罪状を連ねたのは、感情を読ませない頬笑みで控えていた白銀の髪の青年だ。困ったように名を呼ぶシンジの前に、ルークに構っていた蒼銀の髪の女性が進み出て静かに続ける。


 

「ファブレ公爵も同じ。殺人未遂・・ルーク様が死ぬと分かっていて崩落すると確信してたアクゼリュスに送った。国家機密の漏洩・・・ダアトの大詠士モースを国政に関わらせて続けてキムラスカの政情を見せ続けた。民間人の虐殺・・崩落するアクゼリュスの民を見捨てたんだから、殺したも同じ。器物破損・・・大地なんて大きなものだけど、罪状の分類は器物だからこれ。国家反逆・・次期国王のルーク様の殺人未遂も、国の要である国民を騙して和平を受けたり、嘘の情報で戦を煽ったこともどれもこれも国への裏切り。」



「レイも・・・」

 


そっと名を呼ぶシンジには微笑を向けて、ルークを静かに下がらせる蒼銀の髪の女性--レイが、凍るような眼差しを捕縛した面々に向ける。淡々と綴られる内容に眉をしかめるピオニーが、インゴベルトの隣に転がされた己の幼馴染を見下ろして詰問する。


 

「それは貴国内の事だろう。ジェイドは何をしたと。」


「「「「先ず第一に、ルーク様の殺人未遂。第二に王族であるルーク様への不敬・侮辱。第三に、脅迫。その他諸々」」」」

「・・・は?」

 


納得半分呆れと非難を半々でアスカ達を睨み据えると、4人は口をそろえて答えた。その簡潔な単語を咀嚼するのに時間がかかって反問を途切れさせるピオニー。イオンとテオドーロも疑問の表情で4人を見る。


 

「そこの死霊使いは、ダアトの軍人に誘拐されたルーク様を、連行・拘束して、和平の使者である自分に協力しなけりゃ監禁するって脅しやがったのよ。 ルーク様の許可もなく初めから呼び捨てにして、言葉を交わすたびにあからさまに見下すし。
しかもその後神託の盾騎士団にタルタロスが襲撃された時にはルーク様を守るどころか自分を守るための盾にした。」
 

「ルーク様が王族であることも、訓練を受けたことのない非戦闘員であることを知りながら、間抜けにも神託の盾騎士団襲撃の際かけられた封印術を理由に、ルーク様を戦闘員に数えただけではなく、前衛での戦闘を強要したんだよね。自分は譜術師だから剣を使う人間は自分を守るべきだと言ってね。」


 

アスカとカヲルが肩をすくめて見せれば、ピオニーの表情から色が消えた。テオドーロが難しい顔で捕縛された面々を見下ろし、イオンが怯えたように4人を見上げる。

 


「非戦闘員を、よりにも寄って正規の軍人である神託の盾騎士団との交戦で前衛に押し出すなんて・・・・」


「封印術なんて言いわけにはならないわ。”死霊使い”なんて二つ名で恐れられたマルクトの精鋭が、20以上も年下の少年に守ってもらわなければ槍の一振りも出来ない役立たずだなんて・・・・」
 

「「「「で、ピオニー陛下は、ジェイド・カーティスへの私たちの対応に何かご不満がおありでしょうか?」」」」


「・・・なんでもありません。」

 


続けて独白のように溢されたシンジとレイの言葉を聞いて反論など口に出せるわけがなかった。小さくなって思わず敬語で応えるピオニー。







・・・・・此処までで中断

大事な生徒で弟分のルークへの対応(キムラスカ上層部からもマルクト皇帝名代からもダアト勢からも、理不尽な振る舞い重ねられて、)にいい加減我慢の限界だったシンジ達が水面下で進めてた革命を、此処で実行、って感じに持ってきたかったんですよね。

チルドレンsは全員傍系王族、その中で先祖がえりみたいに比較的血が濃かったアスカは薄くても赤毛持ちってことで、革命の旗印を務めてます。四人はもちろんルークを次期国王にするつもりで動いてます。

マルクトもダアトも、ジェイドとティア・アニスの事を上げ連ねて黙らせて、ついでにキムラスカに有利にいろいろ譲歩させる積りでこの場面で計画実行。

・・という小話でした。











 

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