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eoe後使徒化+女体化したシンジ(=碇レンorシオン)が別世界にトリップした設定のクロスネタがメインの二次創作サイトです。碇レン最愛で最強。クロス先のキャラとのCPが基本。 現時点で単品で取り扱いがあるのは深淵と鰤とrkrn。深淵と鰤は主人公総受け、rkrnはきり丸中心です。
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 現在本館で連載中の『虹の麓の物語』設定での小話

思いついたんで書いてみたけど、レンの性格設定にちょっとそぐわなくなって使えなくなった場面
。性格設定が『月色~』ver。大事な人を侮辱されたり傷つけられると勢い良くプッツンして、敵認定した相手には普通に殺意も向けます、なレンの場合です。今書いてる『虹の麓の物語』のレンとは行動性格が大分違う部分が多いです。
でもずっと書きたかった会話(というか多方面への文句とか)が含まれるんでサルベージ。
あ、思い切り連載未登場設定その他ネタバレですので。
おいやな方はおやめ下さい。


崩落後ユリアシティで市長から預言を聞かされてる場面。
最前列で市長と対峙しているのはルーク。並ぶのはアスランとイオン。後ろで護衛するシンク・アリエッタ他。
レンは崩落時本体を取り戻し、一時眠っていて、目が覚めたと同時に会見に行くというので一緒に来てました。顔色が悪いのでルークがカイトにきちんと見てろと命じて一歩後ろに。茫然としてるようで、内心本体に帰った影響での記憶の混乱を鎮めるのに必死。そこで預言云々の市長の言葉にぷっつんしました、な場面。






----目眩が、する。耳鳴りが響いて、脳髄が揺さぶられるような感覚。

まるで、世界のほうが歪んでいるかのような視界に、吐き気すら覚える。

からからに乾いた喉が引き攣って、己の声が、ひどく、遠い。

全身から力が抜け落ちて、自身の足がきちんと立っているのが不思議なほどだ。

それでも、一度声を出してしまえば、それはよく響いた。




「・・・・それが、あなた方の、総意、ですか。」



今まで、魔界唯一の都市である、このユリアシティの市長と対峙していたルークが、怪訝な表情で振り返る。
それを視界にも入れていないかのようなまっすぐな視線で、レンは、市長テオドーロに繰り返し問うた。



「預言に、詠まれたが故に、アクゼリュスの消滅は”仕方がないこと”であったと。
 預言に詠まれたのならば、死すらも受け入れるのが、正しいことなのだと。


・・・・・それこそが、---預言の忠実な遂行こそが、彼の人の---ユリア、の意思なのだと、

・・・それが、あなた方の、真実なのですか。」




顔色が抜け落ちて、今にも薄闇に溶けてしまいそうな程にはかない風情で、淡々と言葉を綴る。
いつもルークや周囲への敬意と礼儀を忘れなかったレンがとるには不釣り合いな不躾な態度に、ルークを始めとするキムラスカ勢や、イオン・アスラン・アリエッタが酷く心配そうな視線を向けた。会話を遮られた怒りよりも、様子の可笑しいレンへの気遣いが多勢を占める。いつもなら絶対にあり得ない態度に、何か不測の事態でもあったのかと、ただレン自身を案じる表情でルークが口を開きかけるが、それを聞き苦しい金切り声が乱暴に遮った。
・・・・紆余曲折を経て、結局今の今まで同道せざるを得なかった、三国共通の大犯罪者、ティアだ。ついでに身内だという市長に責任を追及しようと拘束して連れてきていた・・というのに、有耶無耶に拘束をといて当たり前のように市長の側で偉そうに立っていた姿に痛む頭を抱えたのはほんの数分前である。とりあえず本題を済ませてから責任を追及しよう。今度こそ確実に処分してやる、と思いつつ後回しにしていた判断の甘さを呪うルーク・イオン・アスラン。そんな苦悩も余所にあからさまな侮蔑を浮かべたティアがレンを睨みつけて声高に言い放った。


「ちょっとあなた!失礼でしょう?!いきなり会話に割り込むなんて!

 それに、・・・確かにアクゼリュスの一万人の人達が死んだのは悲しいけれど・・・

 ユリアの預言は、守られるべきものでしょう?!」




----キィン、と甲高い金属音。
一瞬罵声を飛ばしたティアに集まった視線が、再びレンにもどされる。そこには、感情が抜け落ちた表情のまま、剣を抜いたレンと、間一髪でそれを抑えた青色の髪の青年・・カイトがにらみ合う姿がうつされる。




「・・・・・・なんの真似です?」

「落ち着いてください。」

「冗談でしょう。邪魔しないでください。」

「やめてください。」

「・・・・そういう台詞は、右手で発動寸前の譜陣を解除してから言うべきじゃない?」


「お、おい?どうしたんだよ、レン、カイト?」



流石に動揺を抑えられないルークの問いにも応えずにらみ合う二人。今までの二人からは想像も出来ないほどに鋭い空気のまま剣を合わせる。表情だけが、場違いに静かに会話が交わされる。




「・・・・ねぇ?


ヴァルター・シグムント」



「「「「「「な・・・・?!」」」」」」


レンが静かに呟いた言葉に、驚愕の表情で言葉を詰まらせるルークたち。
呼びかけられたカイト・・・ヴァルターは酷く苦々しげな悲痛な表情で、口元を歪めてレンに返した。




「レン!・・・いいから、まずは、」


「落ち着け?冗談でしょう。怒っていないとは言わせない。悔しくないとは言わせない。
 
私が動かなかったら、暴発してたのは、あなたのほうでしょう。」



「・・・っ!だけど!」



「うるさい!!」


乱暴に振りぬかれた剣に、カイトの・・ヴァルターの体が弾かれる。カイトに駆け寄るべきか、レンを落ち着かせるべきかを迷うルーク達を余所に、初めて声を荒げたレンが、激情に震える剣先をテオドーロとティアに向けた。



「預言の遂行こそが正義?死の預言すらも受け入れることが、ユリアの意思?
 それこそが、監視者の、役目?


・・・・・ふざけるなふざけるなふざけるな!!!」



「ユリアが預言を残したのは、予測される未来の危機を教えるためだ!
あらかじめ知っておけば防げるかもしれない事態に対処するためだ!

預言は未来予知じゃない!
あらゆる要素を読み解いて、もっとも確率の高い未来を予測するための技術だ!
そのための、ローレライの司る第七音素でしょう。ユリアが編み出した預言は、星の記憶にもっとも深く通じる第七音素を利用することで膨大な過去の歴史からもっともあり得る未来をより精密に予測するための技術よ!

それを、・・・・なにが預言は絶対!?預言に従えば繁栄できる?!預言通りに生きることが正しい道?!


そんなふざけた寝言は永眠してから言いなさいよ!

大体、現存する歴史だってきちんと学んでいれば、そんな戯言本気で主張するのがどんだけ馬鹿馬鹿しいかわかりそうだけど?!

預言に従うことが、ユリアの本意な訳ないでしょう?!

どの歴史書にも載ってる筈だけど?・・・・ユリアは、「このまま戦争を続けたら世界が滅びる」という”預言”を詠んで、「戦争を終結に導いた」のよ!

歴史上一番初めに”預言に逆らった”のが、ユリア・ジュエだと、記されてるはずでしょうが!!!!」





「レン!」



「・・・・例え外郭大地の人達がユリアの望みを忘れてしまっても、この星を本来の姿に戻すために必要な技術もデータもそろっていたはずでしょう。にもかかわらず二千年も瘴気は放置。外郭大地は寿命寸前。ホドもアクゼリュスも見殺しで、自分たちだけ瘴気に大地が沈んでも安全な場所に安穏と暮らして正義の使者気取り?

二千年もあれば、どれだけ研究が遅れても瘴気の対策を完成させられるだろうと予測したから残した時間よ。人命を犠牲にしても国の繁栄という大義とやらを優先するかもしれない国から、犠牲者を救うための世界規模の監視システムよ。預言を利用したり乱用したりしないように調整して調停するための教団よ。万が一国が繁栄にかかわる預言を優先させて無辜の人々が犠牲にされることがあっても、先回りして対策をたてられるように、教団とこの街に秘預言を完全な形で管理させたのよ!

その、すべてを、あなた方は全部、無駄にしたというわけだ?!

どの口でユリアとフランシスの名を口にする?!ローレライの意思が聞いてあきれる。

ユリアの、フランの決意も願いも希望も、すべてを踏みにじって貶め続けた裏切り者が、彼らの名を口にするな!!」








+++









設定補足(連載ではまだまだ出てこないかなり先の設定です)

カイト始め第七音素を扱える譜業人形(ボーカロイドシリーズ)の製作者はナオコさん。プログラムの最終設定はユリア。其々を隠して条件付の封印を設定したのはサザンクロス先生とキョウコさん。

基本的な人格プログラムは身近な人をモデルに設定。
+二千年後にレンが起きた時に寂しくないように、仲間たちの人格をデジタルデータとしてコピーして一体に一人ずつ残してましたと。

メイコ(起動はラクス様のお母様。マルクトの前帝に壊されました。)→ユリアのデータを抱えてました。

カイト(起動はルーク)抱えてるデータはヴァルター
ミク(起動はノエル)抱えてるデータはフランシス

二重人格の別人格みたいな感じで表に出ます。正し永久保存はカイト達への負担が大きくなりすぎるので、データ起動から最大で5年位で消滅するようプログラムされてます。だから本当に一時的な慰めにしかならないだろうけどせめて、って感じで残されたプログラム。

全員分あったはずですが二千年間に存在に気づかれないまま封印装置ごと消失したものが何体かあったり。


って設定があったんですよね。・・・・結局書き始めた方の設定で使うかどうかは決めてませんが。












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